パーソナルカラーとウエルネス

パーソナルカラーとウエルネス
ウエルネスアカデミー評議員 早川洋子
2016/9/1
最近、パーソナルカラーの勉強をしている。パーソナルカラー分析は、肌色と色に焦点を当てた主観的な分析方法で、肌色を美しく見せるまたは、輝かせる被服の色を「似合う色」と判定する。似合う色のメリットは、「肌の色を、より健康的に若々しく生き生きと輝かせる」「自分に本当に似合うファッションが分かると、周りに心地よい印象を与えられる。そして自分に自信を持つことができる」などがあげられている。
実際、パーソナルカラー分析時に、似合う色を顔の近くに当てると若々しく元気に見え、シミやしわなど目立たなくなる。一方、似合わない色は、 肌がくすんで、老けたり、疲れて見える。また肌のトラブルが目立ち、違和感がある。
装いには3つの社会・心理的機能、1. 自己の確認・強化・変容機能(自分自身がどのような人間であるかを確認し、そのイメージを強化したり、あるいは、それを変えるはたらき)2. 情報伝達機能(他者に自分の特徴や欲求などを伝えるはたらき)3. 社会的相互作用の促進・抑制機能(他者との行為のやりとりを規定し、それを通じて社会的適応をうながすはたらき)がある。
また、色彩と感情との関係や色彩とパーソナリティなど色彩と心理に関しては古くからの文献があり、色彩は、(鮮やかで明るい色の服装が爽快さを伝えるように)爽快、くつろぎ、優越、充実、悲しみ、喜びなどの心の状態に関する情報を示す。そのためノンバーバル・コミュニケーションの役割も果たしている。
パーソナルカラー分析の勉強を始めてから時々悩むことは、好きな色が必ずしも似合う色とは限らないことである。服装が似合うかどうかは、着用者と被服(デザイン、布の材質、色彩など)の組み合わせによるもので、色彩のみでは語ることができないが、色彩の影響は大きいように思われる。
今後、健康的で生き生きとした生き方を表現できる方法の1つとしてパーソナルカラーを取り入れてみることをお勧めしたい。