トータルヘルス

トータルヘルス
なにごともバランス感覚が必要です
ウエルネスアカデミー理事 宮﨑恭一
2016/5/1
ウエルネス度チェックをお試しになるとわかると思いますが、ウエルネスの思想は多岐に渡っています。
世の中には健康の専門家(エクスパート)と呼ばれている人々が多く見受けられます。アスリート、料理研究家、東洋医学、ヨガや指圧など多くの分野にいるのです。
最近の病気の原因は感染症が減り(地域によってはまだ問題が残っていますが)、生活習慣病によるとWHO(世界保健機関)は2012年に宣言しました。
日本では2013年からスマートライフプロジェクトとして、厚生労働省が中心となり、運動や食事、禁煙を主なテーマにして、啓発活動を行っています。
運動に関しては、その必要性が強く訴えられているにもかかわらず、年々歩数が減っているのです。外に出なくなっているのか、テレビやゲームに時間を取られているのか、運動量が減っているのです。1日1万歩と言われていますが、そこまで到底およびません。
食塩摂取量に関しても1日10gmを目標にしていますが、1gm減るのに10年以上かかっています。WHOでは5gmを提唱しておりますので、日本人の食生活ではなかなか減塩は難しいようです。
食事に気を付け、運動をし、ストレスに負けないように、日光浴をし、水分の補給を十分にして、よく眠り、そして禁酒・禁煙であれば健康的な生活が保障されているはずなのですが、そうはうまくいきません。
なぜでしょうか?それは、つまらないからです。飽きてしまうのです。すると、得意分野という誘惑がやってきます。
ある人は運動を一生懸命し、ある人はダイエットに頑張り、ある人は真っ黒になるまで日に焼けるという具合です。そのほうが、頑張りがいがあるのです。
残念ながら、そのように一生懸命することによって、健康が保たれるどころか、かえって壊れる場合があるのではないでしょうか?
そこで、皆様への提案です。
ウエルネスで示された健康的な生活をできれば、そこそここなしていただきたいのです。
タバコのように悪いものは始める必要はありませんが、身体によいといわれるものでもそこそこでよいのです。
「健康のために死んでもよい」という心境になりませんように。